小さな世界を知り、小さな機械を創る

小さな機械を使い、小さな世界を解き明かす

「テレビやパソコンのモニターに付いた埃がなかなか取れない」 そんな経験があるのではないでしょうか?
「アリは垂直な壁を登れるのに、ゾウが出来ないのはどうして?」「水は、少量だと球状の “水玉” になるのに、多量だと “水溜り” になるのはなぜ?」 これらの疑問に答えられるでしょうか?

 

これは一言で言えば、 “小さな世界” では重力よりも静電気力や摩擦力・表面張力の影響が大きくなるためです。これらの例からも想像できるように、数十nm~数百µm といったサイズの “小さな機械” を作るには、“小さな世界” では「何が」「どう」違うのかを理解し利用することが重要です。また、これらの “小さな機械” を用いることで、より深く “小さな世界” を知ることも出来ます。

当研究室は、マイクロマシン または MEMS (Micro Electro Mechanical Systems) と呼ばれる、数十nm~数百µm サイズの “小さな機械” の研究を行っています。しかし、ただ単に「作れれば良い」「使えれば良い」というのではなく、“小さな世界” で起こる現象を積極的に利用することで、“小さな世界” ならではの微細構造の組立て手法や、“小さな世界” では有利となる原理や機構を用いたセンサーやアクチュエーター、ディスプレイなどの研究を行っています。


研究者紹介動画(早稲田大学公式YouTube)
研究紹介動画(岩瀬研YouTube)